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ルーヴル美術館前
16 パリ市街 (2) 12月1日(土)
 明くる12月1日(パリ2日目)は、早朝、郊外のホテルからパリ中心まで、メトロに乗る。オペラ座近くから観光バスでヴェルサイユ宮殿まで30分。午前中、パリでここだけはゆったりと見物した。そのあとバス故障は前述。
 午後は夫婦で自由行動を楽しんだ。ということにしたいのだが…………
 オルセー美術館で3時間半ほど念入りに美術鑑賞を済ませたあと、シャンゼリゼ通りへ出ようとして失敗してからが試練だった。こういうハプニングも、まあ終わってみれば……ということにする(後述)。
 パリ見納めの日の乱取り写真、次のとおり。

17番線郊外の駅 Port de la Villette
 オルセー美術館を5時過ぎに出て、コンコルド広場に辿り着いてから厄介なことになった。
 そこから近いはずのシャンゼリゼ通りをぶらりぶらりするつもりが、満足な地図を携えなかったこともあって、どこをどう迷ったのだろう。小一時間ほっつき歩いたら、プランタン百貨店の前に来ていた。
 「シャンゼリゼはあきらめてほしい」、妻が快くうなずくはずはなかった…………
 12月最初の週末、そして本日クリスマス・モードお目見え……、通りの雑踏は尋常ではなかった。もみ合いながら百貨店に入って、4階から下へ下へと、クリスマス模様の展示を見回った。もちろん中も大賑わい。
 隣りのラファイエットのショーウインドー前もプランタンに劣らずもみくちゃだった。

ホテルへの帰り、7時を回った。
オペラ座の隣り駅「Pyramides」にて
 ようやく恐ろしいほどの雑踏を逃れてから、次の試練が待っていた。
 ホテルまでは朝来たのの逆を辿ればよい。ここからだと、オペラ通りをオペラ座を背にして10分歩き、メトロ駅ピラミッドで17番線に乗るだけのことである。つい近くのオペラ座が目安だ。
 どうしたことだろう。オペラ座通りがどんなにしても見つからない。6時半を過ぎてしまった。暗い歩道はごった返しているし、車道も渋滞で、あちこちの警笛がうるさい。妻の心配そうな目に射られながら、途方に暮れかけた。
 信号待ちのところで、上品そうな中年カップルの紳士に話しかけてみた。
「エクスクゼモア。Can you understand English?」
「Surely. You have some trouble?」と、好意的な顔。
「Yes, where is Avenue de l'Opera? 」
 彼、にこっと頷いてぼくの肩に手をやってから、彼女と一緒に先を歩いてその通りへ導いてくれた。
 感謝の握手をしたあと、「乙にすましたフランス人」の先入観を改めねばと思った。
 地下鉄のホームでも老人の親切にあった。Port de la Villet方向のホームかどうか、判じかねていると、声をかけてくれた。その旨(英語で)話すと、強く首を振って線路をまたいだホームを指差した。向かいのホームに降り立つと、大きく手を振ってくれた。
 地下鉄車内では妻が中年女性(アラブ系?)に席を譲られた。
 フランス旅行お別れの夕食は、ガイドも薦めるホテル自慢のフレンチレストランにした。妻はワインを少々、ぼくはコニャックを少々。妻はエスカルゴとか……、ぼくはステーキに舌鼓した。
…………
 12月2日(日)の12時20分、パリ・ドゴール空港でフィンランド航空のエアバスに乗る。ヘルシンキで乗り継いで、12月3日(月)10時、成田空港着。11日間の旅が終わった。
その他の写真  その1 その2
<15 パリ市街(1) おわり
 雑記帳第42話「フランス紀行2007」をあわせてお読みいただければ幸いです。
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