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ぼくのAAネット2008-1 「催し」 |
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子(ね)年の2008年もいよいよ暮れが押しせまった。どこかの女王様がいつの年か嘆いたお言葉ではないが、「本当に今年はひどかった」。いや、来年はもっとひどい?! 悪い予感が当たりませんように。
昨年(2007年)の4月から浦安市のシニア団体に参加している。「AAネット浦安」といい、男でいえば会社を定年で辞めた60歳以上のシニアが大半の集いである。英語でActive Aging Net Urayasu=B
2000年に男性数人で結成され、現在90人近い会員を擁する。
夫婦での加入を歓迎し、男女比率はほぼ2:1。
モットーはE.H.I.S。
E |
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enjoy |
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仲間を作り楽しもう |
H |
= |
health |
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健康が大事だよ |
I |
= |
I.T |
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情報社会を味方に |
S |
= |
social |
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自立したシニアたれ |
そして、ささやかな地域貢献 |
活動は8つの部会を軸にしている。
文化・レクリエーション部会(文レク)、国際交流部会、心の健康部会、ウエルネス部会、経済・法律部会、環境部会、医療・福祉部会、電脳部会。 |
各部会とも趣向を凝らせた会合、講演会、講習会・勉強会……、市・大学とのコラボ・交流会、現地視察、四季折々の自然散策……、寄席演芸・歌舞伎見物、海外旅行……、多彩、活発だ。
4月の新年度にあたって文レクの副担当を引き受けることになった。それなりに活動してきている。歌舞伎・落語観賞、花見・紅葉狩り、日本語・方言講座……。全てあつらえの企画に乗っかる形で。
興味にまかせて他の部会の活動も、月例会や催し等々、楽しませてもらっている。

高幡不動で紅葉狩り(11.28)
この団体に「シニアの小函」というメーリング・リストがあり、ときどき投稿している。大半はブルペン・ピッチングよろしく、ただ投げるだけで手応えはない。当の本人すら翌日にもなればすっかり忘れてしまっている類のものである。それでも……、
過去のを覗いてみると、数行のものから長文まで、投稿だけは結構な数のつぶてである。
それと、文レク等での催しルポを(時限撤去のも含めて)、非公開の会員専用ホームページに掲載してきている。こちらも会員の反応の有無に我関せずとばかり、一話毎に唯我独尊の小文を添え書きしている。
…………
年の瀬にあたり、近況報告がてら、それらを「ぼくのAAネット2008」としてまとめてみることにした。暇つぶしの感は否めないが、そういうことで…………
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Part2 催し2008(1) |
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この日、AAネット会員26名で観桜ウォーキングを行った。
9時半に19名が新浦安駅に集い、舞浜駅で7名が合流。
スタート地点は地下鉄六本木駅前。
青山霊園に立ち寄り、神宮外苑をぐるっと回ってどんどん歩く。そろそろ空腹を感じだした頃、お目当ての新宿御苑に到着。
頃合いの芝生空間にシートを敷いて車座になる。自家製やら売店で求めたのやら、それぞれに弁当を広げる。花冷えもなく、語らいは大いにはずんだ。
もちろん御苑散策も十分に楽しみ、2時半を過ぎて自由解散した。
前日であれば胴震いするほどの寒さと風。それがお日柄もよく%Iのどかな好天気。花も愛でたし、団子も旨かったし、良い6`のウォーキングだった。
落語の俳句、川柳、短歌、狂歌 (メモ書き) |
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世の中は三日見ぬ間の桜かな |
達磨さんこっちゃむきゃんせ世の中は月雪花に酒と三味線 |
なんのその吉野はおろか江戸の花霞ヶ関はいつも桜田 |
何事ぞ花見る人の長刀 |
やい桜咲きゃあがったか畜生めうぬがおかげで今日も日暮らし |
銭湯で上野の花の噂かな |
敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花 |
この山は風邪を引いたか花(鼻)だらけ |
明日ありと思ふ心の徒桜夜半に嵐の吹かぬものかは |
死んで花実が咲くならば寺の墓場は花だらけ |
一声を花のあずまのまちまちに残してゆかむ山ほととぎす |
咲いた桜になぜ駒つなぐ駒が勇めば花が散る |
楽しみは春の桜に秋の月夫婦仲良く三度食う飯 |
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………… |
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梅雨時の炎暑は始末に悪い。2、3日前から東京でも熱中症続出で、この日を心配した。
曇り・雨の予報ははずれて朝から晴れ間がのぞいている。行程をとおして、湿気は前日と変わらないようだったが、日中の気温は30度を超えたくらいで留まった。
環境部会と文化・レクリエーション部会の共催で、午前中は松戸市のちば野菊の里浄水場′ゥ学。金町へ来て川千家≠ナ遅めの昼食。そして柴又帝釈天≠拝観。ゆっくり・じっくりの充たされた一日となった。
一行33人。市貸与の大型バス「スマイル号」は、9時前に新浦安駅近くの集合場所を出発した。
市職員の運転手さんに感謝。浄水場までの道順から次の帝釈天まで、そして帰路。十分に下調べをしてくれていた結果、一行は安心しきって道中をおまかせできた。松戸→金町は、道幅の狭いところが結構ある。「ムリかな」と思わず手に汗するようなところも、苦もなく通り抜けてくれた。ありがとうございました。
浦安から小一時間で松戸市の浄水場に着いた。昨年10月に完成した最新鋭の施設である。
10時から2時間かけて、たっぷり見学できた。松戸市栗山のこの施設は、千葉マリン・スタジアムが6個入る広さとか。水源は江戸川で、給水能力は、現在6万立方b/日。最終は4倍の能力に持って行くそうだ。 場長の入江信雄氏、次長の茂木英敏氏(事務担当)、吉沢琴一氏(技術担当)が出迎えてくれた。
ご説明、ビデオ放映のあと、処理フロー順路に沿って見学。

事務所へ戻って熱心な質疑応答、環境部会長は終了のタイミングをはかるのに苦労されたようだ。
正午を過ぎて、野菊の里浄水場をあとにした。
狭い路地の交通渋滞もなく、1時前には帝釈天参道の老舗料理屋、「川千家」の昼食会場で席に着いていた。早速各自お好みの料理に舌鼓。
文・レク部会長によれば、「創業250年だそうでして、安永年間(1770年代)より帝釈天参拝客に親しまれてきたようです。うなぎで定評を得ていることはご存知のとおりですが、鯉料理、天ぷら、刺身もなかなかいけます」
わがAAネットは「うな重」「えび天重」「天ぷら重」から選択。みなさんお味はいかが?
2時から3時まで柴又帝釈天を拝観・見物。賽銭に見合ったお願いをし、有料の帝釈堂彫刻ギャラリーに入って、廊下伝いに展示された昭和初期の傑作の数々を、気持ち和やかに楽しんだ。

通称「柴又帝釈天」だが、正式には「経栄山題経寺」(きょうえいざんだいきょうじ)という。
日蓮宗のお寺で、本尊は「大曼荼羅」。寛永6年(1629)に創建された。
「男はつらいよ」の映画版第1作が昭和44年(1969)に公開されて以来、このお寺は寅さんで有名であるが、寺院そのものも厳かで見応えがある。境内に入ったときから、しばし寅さんが参詣客の頭から離れるのではと想像できるほど、落ち着いた雰囲気だった。

参道はみやげ物屋で賑わっている。草もち、串だんご、煎餅……、寅さんに因んだところがやはり人気のようだった。

予定より早く、4時には帰着。蒸し暑さはまだ続いていたが、みなさん、清々しい一日だったのでは……。
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………… |
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今年一番の暑さを記録した日。
東京が35℃を超えた頃、浦安市舞浜でAAネットの納涼会がはじまった。ディズニーリゾートの東京ベイホテル東急にて。
総勢58人で正午開始。2時過ぎまで、賑やかに騒がしく、懇親を楽しんだ。
ホテルを出ると、まことクラッとする暑さ真っ盛り。
シャトルバスは本日の運行を終えたとかで、どうしよう。
元気な三人が来て、「歩きましょうよ」。心ならずも舞浜駅まで20分のウォーキングとなった。
四国巡礼のAさん、外交マンのBさん、じゃんけんマンのCさん……尽きせぬ語らいと爆笑の連発に、四人して熱暑も乾きもどこへやら。
名残惜しくも駅前で別れて、ぼくはイクスピアリへ。シネコンで2時間ばかり涼むため。二流スリラー映画で幾分寒い思いをして、家路。
今夜は北京オリンピック開会式典の中継だ。それまで起きていられるかなあ。
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………… |
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Dさんのお骨折りにより、社会言語学・方言学の権威井上史雄教授の「日本語講座」が実現することになった。
文学博士の井上先生は、当地浦安市の明海大学外国語学部で教鞭を執られる一方、NHK放送用語委員や学界等、ご多忙である。傍ら「辞典〈新しい日本語〉」「日本語ウォッチング」「浦安のことば」「…………」、著書も多数。
そんな中で、「Dさんの頼みなら」と、中央公民館主催・AAネット協力のこの講座を快く引き受けてくださった。
2回に分けて実施することとし、本日はその第1回。題して「東京に進出し全国を制覇する新方言」 AAネット会員を主とする30数名の聴衆を前に、井上史雄先生のユーモアあふれるお話が軽快に進む。
全国各地の新方言を巡り歩き、その波及具合、効用と言葉の乱れ……、会場いっぱいに笑いが絶えなかった。

前日(10月10日)は、日経平均株価終値が8,276円43銭で、5年4ヶ月ぶりの安値水準に落ちた。為替レートも1ドルあたり100円を切っている。
プロ野球はというと、巨人がひと頃の対阪神13ゲーム差をひっくり返しての大逆転でリーグ優勝。
良き中高年市民と、AAネットに多いトラキチには、寝覚めの極めて悪い朝、空もどんより湿って小雨がぱらついている。
そんな日の午後2時からの講演会だった。
が……、井上先生の快調なお話で、会場はしばしグルーミームードが吹っ飛んだ。
「じゃんだらりん」「でらうま」「ちかっぱ」「てげ」「もちょかり」「あおたん」「…………」、こんな、こんなに新方言が! その効と乱れ、収斂(れん)。
来週土曜日の第2回は「日本語、外国語の値段を測る」。時刻・場所? (Same
Time Same Station. とは、いつぞやの米国方言ですか? ね、Eさん?)
本日来られなかった方も、この機会を活かしてほしいなあ。
…………
4時過ぎて会場を出たら、西の空はあかね雲。空気も澄んでいる。この秋空が良き中高年市民の明日を投影しているのでありますように。トラキチのみなさんには慰めようはありませんが。
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………… |
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土曜日の午後2時から2時間、先週に引き続き浦安日の出公民館にて。本日の演題は「日本語、外国語の値段を測る」。
AAネット会員を主とする30数名の聴衆を前に、井上史雄先生のさわやかな語りは、聞く側にピタリ目線をあわせて軽快に進んだ。
世界中で、 「日本語を習った人の割合」「日本語の人気」「日本語は難しいのか?」「日本語人口はどれくらい?」「言語別国民総生産から見て」「言語別出版物の観点では?」「…………」
英語はダントツ。人口から見ても、文化度から見ても、これ、論を待たない。
人口割合では中国語が優位だが、当の国民はどう見ているか?
フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語といったヨーロッパの言語に比して、日本語は?
世界的にはマイナーな方言で、習得は至難……そんな思い込みによるもやもやが、教授の広く深い調査と明快な分析で、消え去っていくのを自覚した。わが国の言葉と自らの方言に誇りと自信のようなものが湧いてきた。

どちら向いても猫の目がひっくり返るほどの変化激しい昨今、この1週間で何が変わって何が変わらなかったか。
昨日の日経平均株価終値は前日比235円37銭高の8693円82銭。その数時間後にニューヨークではじまったダウ平均株価の終値は127ドル4セント安の8852ドル22セント。いずれも1万の大台は雲の上だ。
食中毒禍はメラミンからジクロルボスへ。国内産の食材も安心できない。振り込め詐欺と思しき電話がわが家にも2件あった。
野球はといえば、米ア・リーグ・プレーオフ第5戦、松坂のレッドソックスが岩村のレイズに対して、7回表まで7対0の大差をひっくり返して2勝3敗……命をつないだ。本邦ではパ・リーグのクライマックス・シリーズたけなわ。第1戦は西武が日ハムに10対3で大勝。
ゴルフ、サッカー、テニス、バスケット、子供たちの運動会……スポーツは激動≠興奮しながら楽しめる。
今日もいい秋日和だった。井上先生のさわやかな笑顔にマッチした。笑わせながらためになるお話は、先週に引き続き快調に推移、一同大満足の2時間だった。終わって会場一杯に響く拍手は、「この続きはいつですか?!」と聞こえた。
おふくろが生きていたら、今年がちょうど百歳だ。ムンクの『叫び』が頭をよぎるいま、ぼくにどう言うかなあ、和歌山県の新宮・熊野弁で。
「まあええがあの。あんたはわりことしやせんさかに。おじいちゃん(夫)はええ人やったでえ。大事にしてくれたわあの。おおきによ」
井上先生を泣かせる句、見つけたゾ。 |
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生涯の山形訛菊膾 山崎ひさを |
しょうがいのやまがたなまりきくなます(俳句文学館) |
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夏が終わると、株式と国際為替の乱高下が世界中に嵐と吹き荒れて、わが国も翻弄されている。資産の目減りに頭を抱えるわれわれ一般大衆もさることながら、日本経済を下支えしている中小企業はどうなるのだろう。昨日の相場で何とか底を打った、ということになればよいのだが…………
AAネット会員14人で落語を鑑賞した。上野鈴本にて。
アメ横近くの「釜めし春」で昼食をすませ、12時半から4時半まで高座を楽しんだ。帰りは居酒屋で懇親会。
こんな楽しい日常にもうすぐ戻ることを願いつつ、寄席を振り返ると…………

林家ぼたんという女性噺家の「子ほめ」で昼の部開始。
ぼくの知った顔は橘家圓蔵(前の月の家圓鏡)と漫才の「のいる・こいる」だけとは情けないが、落語、色物、いずれもさすが、「プロ」の味わいだった。
落語の出し物は、15分の持ち時間にあわせて小品。思い出すのをあげると、「天しき」「浮世床」「反対車」「替り目」「元犬」。トリは桂藤兵衛で、「小間物屋政談」。これだけは30分近くかけた。
講談・奇術・漫才等の色物も含めて、熱演というよりもゆとりの高座。それだけ客席も腹から笑えた。
今日の落語の出し物は名の知れた江戸落語の小品ばかりで、昭和の大立て者もいくつか音源を残している。ぼくの安眠剤が詰まっているiPodを調べたら、こんなのが入っていた。「子ほめ」(談志、松鶴)、「浮世床」(文治、圓生、金馬)、「反対車」(文治)、「替り目」(志ん生、円遊、枝雀)、「元犬」(志ん生、柳枝)、「小間物屋政談」(志ん生、圓生)。すべて中央図書館で借りられますので念のため。
「小間物屋政談」は、iPodの両師匠とも、本日の藤兵衛同様、30分弱で切り上げている。三者三様で面白い。志ん生は「小間物屋小四郎」の題で、大岡裁きの手前までだ。
……ぼくは志ん生の「替り目」と文治の「浮世床」が好きだ。どちらも天性を鍛え上げた芸風が楽しめる、と思っている。
圓生は「小間物屋政談」で当時の江戸川柳をいくつかあげている。
人間の猛りまである小間物屋
長いのは流行りませんと小間物屋
越前は一本もない小間物屋
小間物屋にょきにょきにょきと出して見せ
生きもののように扱う小間物屋
(意味は分かりませんので、これも念のため)。
おあとがよろしいようで…………
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Part3 催し2008(2) |
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余程のニュースでも大見出しにならなくなった今日この頃、本日の朝刊トップ(毎日)は「トヨタ営業益7割減」「東証終値622円安」を無機質に報じている。
午後5時半から2時間、AAネットの11月例会があった。夕暮れから予報外れの好天に恵まれたせいか、特別講演が魅力的のゆえか、出席者は60名を超えた。
今夜の司会はFさん(心の健康部会長)。メリハリのきいた司会進行で、予定よりも少し前に閉会できた。
特別講演は会員のGさん(サタデーボーイズ主宰)。骨太の生き方をユーモラスに語るそのスピーチに、一同感動しながら1時間弱はあっという間だった。

戦争・テロ・紛争・殺戮・無差別殺人・飢饉……、連日画面を通して茶の間に飛び込んでくる。
食中毒、各種詐欺、年金……多少のことでは驚かなくなった。
世界不況を匂わせる金融危機、底の見えない証券市場の乱高下々でさえ、トップニュースにならなくなった。
イラク、アフガニスタン、拉致問題はどこへ行ったのだろう。
日本はじめ各国も、われわれ小市民も、そんな暗雲・泥沼が自らに降りかかってこないことをひたすら願い、わが身大事を決め込んでいる……?
Gさんの講演は、そんな世情に対する一服の清涼剤だった。
天職ともいえる英会話の指導を通して、長年地域貢献に励んでおられる。
「サタデーボーイズ」「おたスペ」、いまでは市からも感謝され、市民の賞賛を得ているが、意志の強さと耐久力に感服させられた。
講演内容については書記担当者にお願いするとして、彼女の揺るぎない信念は、前夜までの予報「昼からは雨。風も強くなる」を覆し、さわやかな星空にしてしまったことを付記する。
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………… |
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蕪村の俳句にこういうのがあった。「紅葉見や用意かしこき傘二本」
秋の天気は何とやら。前日の電脳部会でも本日の紅葉狩りの空模様≠ェもっぱらの話題だった。講師のH先生が『ウエザーニュース』サイトを高幡不動付近まで手繰って曰く、「午前中は雨になっていますが、降雨量は1時間1_です。午後は晴れますよ」
先生のご託宣どおり、いやそれ以上になった。
昨夜来の大雨も上がり加減の9時半。市の貸切バスで新浦安東レ前を出発、AAネット会員32名による『多摩動物園散策、高幡不動で紅葉狩り』がスタートした。
11時から1時間半、2組に分かれて多摩動物園をゆっくり散策。朝方まで続いたどしゃ降りの恵みで、なんと新鮮で旨い空気。草木は息づき、動物たちはのんびり自然の恵みを味わっていた。
雨の心配はもはやなし。会員たち一人一人が、自らの行いの良さに誇りを感じた(ことだろう)。
昼食は高幡不動の門前街にて。各自お好みの開運そば≠賞味。「やはり欲張りそば≠ェ一番売れましたね」とは店長の話。
2時前から1時間と少し、お目当ての『高幡不動で紅葉狩り』。
天空は美味に浸っている間にすっかり掃き清められていて、不動尊の錦秋を際立たせている。風もない。
32人は三々五々、「高幡不動の紅葉見ずして結構と言うなかれ」の贅沢な秋日和に酔った。よくぞ日本に生まれけり。
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3時過ぎて、高幡不動にお別れ。バスは32人それぞれの満足で充たされ、語らい絶えることなし。抜ける秋の夕空に見送られて家路についた。
インドのムンバイ(旧ボンベイ)で同時テロ、タイ・バンコクの国際空港は25日からデモ騒ぎで未だ機能マヒしている。
世界的金融危機、国内外を問わず巨大企業の業績不振と倒産の恐れ、厚労省元高官宅襲撃、どこかのトップの放言・舌禍……、年金問題はどうなるのだろう、株は?、カシオオープン地雷の恐れ……。
テレビをつければ、世界の生々しいニュースからゴシップまで、入り乱れて茶の間に飛び込んでくる。
かといってむげに目を背けたり耳を塞ぐわけにもいかず、情報の選択権ままならず、落ち着かない。
そんな秋の一日、AAネットは『多摩動物園散策と高幡不動で紅葉狩り』を楽しんだ。しばし喧騒とは無縁の世界でリラックスできた。
心配した天気も朝には小降りもおさまり、絶好の行楽日和になった。上記レポートでは物足りないが、取りあえず冷めたピザ≠ノならぬよう、拙速をよしとした。
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………… |
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本年最後の月例会は会員3人の自己紹介スピーチがメインイベントだが、その前にIさんが指名を受け、彼女の被爆体験の手記にまつわる最近の状況を話された。
彼女のご了解を得たので、その手記の朗読をここに掲載することにした。ぼくのだみ声によるが、平和の尊さへの気持ちを込めたつもりである。
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手記 「昭和二十年八月六日」 |
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朗読1 |
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9'55" |
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on |
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朗読2 |
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8'59" |
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on |
↓ |
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朗読3 |
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7'07" |
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on |
↓ |
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朗読4 |
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5'03" |
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on |
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今朝7時のNHKテレビは、冒頭から15分以上を、押し寄せる不況の波の報道に割いた。
米ビッグスリー……GMは、即刻政府の超大型支援がなければ、年末には経営破綻を覚悟しなければならないという。他の2社も同様の状況か。支援があっても従業員の大量解雇、関連企業の倒産はまぬがれまい。当然世界に大津波が広がる。
いすず自動車……派遣従業員と期間従業員に対する解雇通告、対抗して労働組合の結成。他の大手も同様の動きで、下請け業界はてんやわんや。
自動車ばかりでなく、主要産業のほぼ全てが不穏ムード。どこもかしこも死にものぐるいのサバイバルゲームを呈してきている…………
ぼく自身や親族にとっても遠い対岸の火事でないことはわかっているが、何か手だてはあるのかなあ。
一方、
「旧厚生省高官宅襲撃容疑者の背後に何らかの組織?」
数日前までのそんなテレビ各局の論調はどこへ行ったのか?
株価や為替相場は今朝のニュースバリューには乏しいのだろう。
テレビ主導というか、テレビ主権の時代なのか。茶の間の報道に振り回されているぼくの今日この頃である。スピルバーグの映画「激突」「ジョーズ」が懐かしい。ムンクの『叫び』にならないでほしい。
唐突に昔テレビであった漫画の主題歌を口ずさみたくなった。
♪♪
月曜元気よく、火曜格好良く行こう
水曜スイスイと、木曜モリモリ遊んじゃえ
金曜気分よく、土曜ドンと行け、
いろいろあるサ一週間
ベッソかいたって、叱られた〜って
日曜ニッコリと胸張って行こう
♪♪ |
「超すに超されず超されずに超す」大晦日まで1ヶ月を切っている。木枯らし吹いて丑年の正月までわずか。いい年でありますように。
どの子にも涼しく風の吹く日かな (飯田龍太)
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「シニアの小函(1)」へつづく |
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