大量の資料ご送付という「嬬恋村役場・観光商工課」のご好意に感謝し、この項を追加した (2007.11.10)。 |
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嬬恋(つまごい)村 |
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嬬恋の名は知らないわけではなかったが、群馬県吾妻郡嬬恋村とは?? 群馬のどの辺? 村の特徴は? |
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群馬・長野の県境に照準を合わせ、虫眼鏡でのぞいて確認できた。群馬県の西端で、長野県に接している。 |
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この村を起点に地図を辿ると、
直線にして東側15`位のところにJR吾妻線長野原草津口駅があることに気づいた。この2月草津温泉へ行ったとき、当駅まで電車で来て、ここからバスで小一時間揺られたし、6月バスで志賀高原・高天ヶ原へ行ったときは、この駅を車窓から見たのだった。
その草津温泉も高天ヶ原も地理的には嬬恋村の北方で、そんなに遠くない。周辺は白根山、本白根山、横手山、志賀山、岩菅山といった2000bを超す山々が波打っている。 |
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西に目を転じると、10`先に県境の四阿(あずまや)山、すぐの長野県側に菅平高原があり、更に30`縮尺を辿ると千曲市、その北には長野盆地を隔てて長野市がある。 |
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これも驚いたのだが、嬬恋村の北端が有名な万座温泉で、海抜1800bの雲海に浮かぶ=B
村真北に聳(そび)える白根山(草津白根)の向こうが志賀高原であり、高天ヶ原界隈で夏の数日を楽しんだことは第32話で触れた(2007.06高天ヶ原)。 |
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真南へ20`も行かないところに、冠雪の浅間山があった。かすかに噴煙が見えるとかで、村のどこからの眺めも「見事」という。ぼくも2,3の箇所で雄姿に見とれた。
その西隣が長野県側の黒斑山だ。文字通り浅間山の外輪山で、6年前の夏に登った。花々が群れ咲くこの山自体に趣きがあった。
黒斑山のすぐ南に小諸市や佐久盆地が位置しており、妻の母方のふる里・望月町も含まれる。結婚以来、この町が好きになって何度も訪れている。 |
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浅間山の東ふもとは「鬼押出しハイウエイ」が縦断しており、その左右に観光名所が幾つかある。浅間牧場、鬼押出し園、白糸の滝、千ヶ滝……。鬼押出し園には2度入った覚えがあるが、他は今回も行きそびれた。
その南が軽井沢町。ぼくたちが泊まった嬬恋村の「グリーンプラザ軽井沢」からJR軽井沢駅までバスで40分だった。更に目を凝らすと、西側すぐ横が小諸市、直線にして20`も離れていない。 |
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さて嬬恋村。 |
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あらためて村の地図を丹念に見ると、たしかに村に入ったことがある。「鬼押出し園」へ行ったときだ。2歳の長女を抱っこした右の写真がなによりの証拠。1970年の6月だった。1年間の米国留学から帰った直後、長野県望月町で妻の親戚にあいさつし、帰りの道中に寄り道したのだった。
強いていうなら上述のとおりもう一度ある。2001年の7月に黒斑山に登ったときだ。この山は嬬恋村との境界線上にあって、小諸市に属している。その頂上から真向かいの浅間山を眺めた(下の写真)。
両山を麓(ふもと)で隔てる湯の平は御代田町に属しているか。濃い霧に覆われて、大海原のようだった。
いずれにしてもそのとき、北側に嬬恋村をかいま見たことに間違いはなさそうだ。 |
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山歩き第46話「黒斑山」(2001.07) |
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講釈師ではないから、上記の他は「見てきたようなウソをつく」わけにいかない。村役場観光商工課から送っていただいた資料の助けを借りる。 |
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嬬恋村は広い。面積約340uは、ぼくの住む浦安市のなんと20倍に近い。反対に人口は過疎だ。この2007年10月1日現在で10,590人とか。浦安の7%にもならない。 |
標高800-1400bの高冷地という特色を生かした高原野菜は、名の知れたキャベツをはじめ、トーモロコシ、ジャガイモ、花インゲン……。ホテルの食事も、毎食高原大地の新鮮野菜が豊富だった。 |
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群馬県観光国際協会の「イベント・フラワーガイド」(2007.9.01-12.31)に掲載されている嬬恋村のところをピックアップすると、 |
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09.08 |
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リンドウ群落ハイキング |
09.29 |
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根子岳四阿山縦走トレッキング |
10.13 |
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篭ノ登山トレッキング |
11.11 |
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クリスマスリース作り |
冬期 |
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鹿沢スノーエリア |
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アサマ2000パークスキー場 |
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パルコール嬬恋スキーリゾート |
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万座温泉スキー場 |
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表万座スキー場 |
09.中下 |
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バラギ高原のリンドウ |
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少しさびしい上記に比較して、春から夏休みにかけては花鳥草木の競演で、山々や高原、名勝、リゾート、温泉郷の全てが、村の人口の数倍に及ぶハイカー・中高年・子供連れ等でさぞかし賑わっているのだろう。 |
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やはり嬬恋村は山また山の村だ。
「嬬恋トレッキング・ガイド」から、トレッキング・コースを転記しておく。 |
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四阿(あずまや)山周辺 |
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バラギ湖周辺コース |
バラギ湖周辺、約2.4`を巡るコース。付近の「湖畔の湯」やキャンプ場でのんびりするのも一考。 |
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石樋ハイキングコース |
家族連れにお薦め。宇田沢のせせらぎを聞き、唐松やダケカンバの林を進むと、天下の奇勝「石樋」に辿り着く。 |
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野地平探勝コース |
高層湿原に咲く花々を楽しみながら9.6`を歩く。レンゲツツジは6月中旬〜7月上旬が見頃。 |
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野地平・四阿山探勝コース |
稜線伝いに歩く健脚者向き遊歩道。浦倉山から四阿山へ向かう眺めは絶景。 |
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茨木山・四阿山探勝コース |
茨木山を越え、四阿山に向かう健脚者向きコース。雑木林を抜け、急な登り坂などの変化を楽しめる。途中には鬼岩と呼ばれる岸壁がある。 |
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鳥居峠・四阿山探勝コース |
嬬恋村全体や浅間高原を眼下にしての登り下りのある本格的登山コース。自然本来のやさしさ、厳しさを体感したい方向き。 |
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鹿沢温泉周辺 |
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湯尻川コース |
新鹿沢温泉から唐松林を散策でき、途中に吊り橋があり、たまだれの滝の風を感じながらイワナやヤマメ釣りも楽しめる。 |
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角間山・鍋蓋山コース |
高山植物が豊富で、「花見コース」とも呼ばれるほど美しい花々が見られる。 |
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村上山コース |
最も手軽なコースだが、標高1746bあり、浅間山や北アルプスも展望できるので、十分トレッキングを楽しめる。 |
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湯の丸・角間峠コース |
角間山山頂からの展望が360度にわたって展開する絶景ポイント。 |
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桟敷山コース |
山頂の所々に見事な唐松のある桟敷山には7月にはサラサドウダン、8月になるとヤナギランなどが咲き乱れる。 |
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浅間山周辺 |
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浅間連峰登山コース(車坂) |
コース以外を歩くのは厳禁の本格登山コース。トーミの頭からは断崖のため要注意。経験者の参加を薦める。
2001年の夏、このコースを辿ったのだった。(山歩き第46話参照) |
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しゃくなげ園周辺コース |
みごとなしゃくなげ園を散策するハイキングコース。見頃は5月中旬から下旬。 |
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万座温泉・白根周辺 |
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本白根山探勝コース |
噴火口跡をのぞみ、高山植物の宝庫といわれる遊歩道を巡るコース。歩道最高点よりの眺めは素晴らしく、富士山も望める。 |
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鏡池探勝コース |
鏡池は噴火口跡にできた地底の石が鼈甲状に並んだ美しい池。 |
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牛池周遊コース |
牛池周辺のハイキングコース。美しい草花が咲き乱れている。 |
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本白根山石津口コース |
中級コースで、山頂付近での自然観察に最適。 |
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村の木 |
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シラカバ |
村の花 |
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リンドウ |
村の魚 |
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ヤマメ |
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参考までに嬬恋村観光協会のURLをあげておく。 |
http://www6.plala.or.jp/tsumakan/ |
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朗読(8:21) on |
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<四日目 |
小話集第35話
「軽井沢、嬬恋村 4日間」
おわり |
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