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【わが生い立ちの記】 三遊亭歌笑(三代目)

 汐を吹く鯨は海のポンプかな、わが母の胸はミルクのタンクかな


《番外》

 ★  永 六輔「大往生」

 子供叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの
 来た道行く道二人旅、これから通る今日の道、通り直しのできぬ道

 「なにか言い残すことはありませんか」と聞かれて、自分で「ご臨終です」 と言って死んだ人もいる


 ★  江戸の後家

 若い身で安請け合いの後家を立て

 若後家で七日七日のにぎやかさ

 あの後家の数珠でつくったは初手のこと

 誘う水にて白粉を後家は容き

 にくいこと逆朱をべたと口へ塗り

 石塔の赤い信女が子をはらみ

 粋(すい)過ぎし梅の名代の豊後節、語るな聞くな心中の種
   粋・・・イキな文句でありすぎた、度が過ぎた

【出し物知らず】

咲いた桜になぜ駒つなぐ、駒が勇めば花が散る

傾城に誠なしとは訳知らぬ、野暮の口から言うに過ぎなか

人心(ひとごころ)鏡に写るものならば、さこそ姿の醜(みにく)かるらめ

口は禍の門、舌は禍の根

明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは

楽しみは春の桜に秋の月、夫婦仲良く三度食う飯 (五代目団十郎白猿)

ご先祖に討ち死にさせて高枕

あらためて孝行するも不孝なり、だいじの親のきもやつぶさん

ひやかし千人、客ひとり、間夫(まぶ)が十人、恋一人・・・。

わたしゃおまえに「ホ」の字に「レ」の字、あとの一字は金次第

屁をひって おかしくもなし ひとりもの

風呂の屁は 背中づたいに かけあがり

屁をひって 嫁は雪隠(せっちん) 出にくがり

葬式(とむらい)は山谷と聞いて親父行き

春はさくら、夏すずみ、秋芝居に、冬ごたつ・・・七度狐

さきざきの時計になれや小商人(こしょうにん)・・・孝行糖

一声と三声は呼ばぬたまご売り・・・孝行糖

やきもちは遠火で焼けよ焼く人の胸も焦がさず味わいもよし

世の中に金と女は敵なりどうか敵に巡り会いたし

人は客おのれは間夫(まぶ)と思う客

江戸っ子の生まれ損ない金をため

碁敵(がたき)は憎さも憎しなつかしし

馬喰町五百の明日は四十七

奥州街道の出発点、日本橋馬喰町は足の便のいいところで、今日は本所馬喰町の五百羅漢に詣で、明日は芝高輪の泉岳寺に四十七士の墓参り詣でができる、の意

大江戸の三富
谷中の感応寺、目黒不動尊、湯島天神

 
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